慶應通信へ入学希望の方へ(25秋)
慶應通信へ入学希望の方へ 在学生視点からの情報をまとめておきます。ご参考になさってください。 なお、秋入学の願書〆切は8/15 17時です。 ともに学ぶ人が増えると楽しいので、ぜひご検討ください。
近年通信制大学が注目されていますが、慶應にも通信課程があります。 入学希望の方へ、在学生視点からの情報をまとめておきます。ご参考になさってください。 なお、秋入学の願書〆切は8/15 17時です。 ともに学ぶ人が増えると楽しいので、ぜひご検討ください。
入学倍率
秋入学の方の数は直近3年は毎年350人程度です。 今年は選考スケジュールが前倒しになっているため、おそらくさらに減ると予想しています。
慶應通信の選考倍率は、直近5年の春1.44/秋1.48で、3.2人に1人が入学できないぐらいの割合です。 競争率が激化していますので、志望理由書の準備は入念に行うと良いでしょう。
年齢層
春入学の方の年齢構成は事務局が公開していますが、秋入学の方の年齢構成は公開されていません。 在籍者全体の年齢構成の変化を見ると、おそらく春秋合算すると20代までの方が多く入学している様子です。 現在の在籍者は、18歳以上から60歳以上の方が満遍なく在籍しており、平均年齢は約40歳です。 なお、最近はカリキュラムのWeb化が進んでいるため、 デジタルに強くないと卒業が難しくなっている傾向は感じます。
卒業率
慶應通信の卒業率は低いです。直近5年で約21%です。 在籍期間の最低4年間(学士入学でも最低2年半)+αの期間は人生の間において一定の期間を占めます。 ご自身のライフプランに大きく影響してきますので、しっかり土台を固めて入学してきてほしいと、 個人的には思います。
注意点、利点
注意点
- 卒業が難しいです、最近は入学も少し難しいです
- 心理士/学芸員/司書の資格は取得できません
- 開講科目は割と偏っています、入学前にシラバス確認を推奨
- 学費は最近値上げされ放送大学より高めとなり、特に長期在籍するとガンガンかかります
- 対面の授業があり、まとまった休暇が必要
利点
- 文学/経済/法学部の国内トップの教授陣から直接卒論指導を受けられます
- 学業に真剣に取り組む仲間ができます
出願ページ
25年秋入学の出願期間は7/25〜8/15 17時です。 科目履修生の制度は26年度から新規・継続ともに募集を停止します。 入学しようと思ったら覚悟を決めて正課生として入学しましょう。
出願に向けてのアドバイス
公平な選考作業の妨げになるので自身の出願書類はネットに公開しないように、 という事務局の通達があるため、お知らせできる範囲でアドバイスします。
出願する学部・類は慎重に選ぼう
慶應通信には、文学部、経済学部、法学部の3つの学部があります。 経済学部には類がありませんが、文学部には3つの類、法学部には2つの類があります。 入学時には意識しないかもしれないのですが、卒業論文を意識した頃から、 入った類とやりたいことが合っていないことに気が付くことが、よく見受けられます。 入学後に学部・類変更も可能ではありますが、取得した単位が無効になるケースもあるため、 出願する学部・類は慎重に選んでほしいと思います。
以下に文学部の類と、その内容の区分を整理しておきます。
- 文学部
- 1類(哲学を主とするもの)
- 哲学
- 美学
- 人間関係学(心理学・教育学)
- 図書館・情報学
- 2類(史学を主とするもの)
- 史学
- 3類(文学を主とするもの)
- 文学
- 1類(哲学を主とするもの)
- 経済学部
- 法学部
- 甲類(法律学を主とするもの)
- 乙類(政治学を主とするもの)
大学公式のシラバスや、 私作成の科目分類図なども見て、 イメージを掴んでいただけると良いと思います。
必修外国語は安全に英語を選ぼう(特別課程・学士入学)
必修外国語は英仏独の3つから選べます。 普通課程で入学する方は、入学後に必修外国語を選択できますが、 特別課程・学士入学の方は、出願時に選んだものを変更することはできません。 外国語がスムーズに履修できると卒業が早くなりますので、特に英語がお奨めです。 事実8割以上の人が英語を選んでいますし、仏独は選択外国語としても学べます。 よほど思い入れがなければ英語を選ぶのをお勧めします
出願書類をしっかり書けるように
出願書類について全くの私見を述べるとすると、 「大学で何を、どのような理由で学びたいか、それに向けて準備できているよ」 をアピールできると受かりやすい気がします。
慶應通信の入学選考は志望理由書として3つの小論文があります。 その出題意図を考えるとこうなると思います。
- 今までどう学習して、これから何をしたいか
- 学習の状況(書評)
- それを慶應通信でやる理由、
この3点がしっかり書けていれば受かるし、 書けてなければどんなに優秀な人でも受からないような気がします。
もし、小論文、書評を書くのに不安があれば、 『レポート・論文の書き方』 などの参考書をみても良いかもしれません。 この本は慶應通信で書くことになる4000字のレポートを書くノウハウが詰まった本なので、 入学後にも絶対に使います。 ぜひ参考になさってください。